成長方法を理解する

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私は、自分自身で会社をやっていますから、休日のコントロールはある程度自由が利きます。そこで、コンサルティングがあまり入らない月初などは休みを取って旅行などに出る事も多いのですが、主にバスツアー何かを使っているので道具は少し多めに持っていきます。先日、この旅行先で、上手く時間をやりくりして野鳥の撮影をしてみたところ、自分の中で手ごたえを覚える成果を感じることが出来ました。今日はそのあたりの話をしていこうと思います。

そもそも、マーケティングコンサルタントとして、様々な企業様に「自分で出来るようになるマーケティング」と言うものを推進していますが、多くの企業様は「一発で全てを理解する」ことは先ずありえなく、これまで50社以上の支援実績を見ていても、すべての企業様は、「何度も研鑽を繰り返しながら」徐々に上達フェーズに入っていきます。

山本五十六の言葉に「やってみせ、いってきかせて、させて見せ…」とありますが、結局はこういった「行動のプロセス」をじっくり腰を据えて取り組むことで、人は徐々に慣れていき、成長曲線を描くものです。

多くのクライアント企業様は「一度教わったのに、なかなか上達しない」事について、悩むものですが、実際問題そこを気にする必要はほとんどなく、一般的には「あるライン」を越えてからは、しばらくの間「目に見えた成長が継続して続いていく」という、比例曲線のような成長をすることは稀です。

多くの場合、悩み、あるいは「成長を感じられない」と言う期間を越えながら、確かに以前とは状況が違うけど……と言う中で、どうにかそれまでに培った(そして、私が成長に最も欠かせないと何度も説いている)「小さな成功体験」をよりどころに、ひたすらにコツコツと積み上げることが一般的だからです。

ところが、そうして、ある程度積み上げていくと、この成果がある日唐突に「顕在化」することがあります。まるで、マグマのように力をため続けていてた「ソレ」が、いきなり「成果」と言うカタチで顔を出す。多くの周囲の人間は、この「成果になった輝かしい瞬間」のみを捉え、「何をしたのか?」と最短ルートでそこに追従することを考えるものですが、実はこの時点では「取り組んだもの」と「取り組んでいないもの」の間には相当な「差」が既に生じており、なぜならこれは「たゆまぬ研鑽の結果」にもたらされたものだからです。

努力すれば必ず成功するわけではない。しかし成功したものは必ず努力をしている。

と言うのは私の好きな言葉の一つですが、たとえば写真撮影ひとつを取っても、何度も「もう少しどうにか撮れないものか…」というのを繰り返していたと思ったら、ある日急に「何かを掴んだ」かのように写真が撮れることがあるものです。むろん、私とてまだまだ成長の余地のある初心者ですから、偉そうに語れた身ではないにせよ、マーケティングコンサルティングや、ビジネスをしていてもこの法則は「すべて等しく」適用されることが多いです。

そう考えるとやはり、成長方法(成果が出る道のり)とは、必ずしも比例グラフのように伸びるものではなく、指数関数のようにグイとある日急に出ていく事もある、という事を頭に入れておきたいものです。

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