なぜ、マーケティングと撮影が関係あるのか?~12年の時を経て学んだこと

73

2024年1月2日、コンサルティング企業のお客様に「写真館」がいらっしゃったり、他にもいろいろキッカケがある中で「初売り」でデジタル一眼レフが目に留まったことから、私の「一眼ライフ(2回目)」がスタートしました。

いまでこそ、当サイトを創るくらいの活力にあふれ楽しんでいる私ですが、12年ぶりに一眼レフを手にすることには(仕事上のきっかけが無いわけではなかったとはいえ)躊躇するものが正直ありました。と、言うのも、それこそ「一度は辞めた趣味」だったからです。

私が、12年前に一眼レフを辞めた理由

当時、私は新婚で、結婚したばかりの妻と色々と出かける折に「もっと楽もう!」と言う事で、一眼レフを手にしていました。その機材はシャッターの感触が抜群に自分好みで、私はカメラを片手に、江ノ島や、石神井公園など、デートがてらよく出かけたものです。

その当時の私は、せっかくの一眼レフなのに撮影にはAUTOモードだけを使い、色々付いているボタンも「覚えるのが面倒」という理由で大して調べもせず、ただ「撮影スポット」に向かってはバシャバシャとシャッターを切るだけのカメラライフを歩んでいました。

もちろん、それはそれで一つの楽しみ方ですし、当時は1回数十枚~時には100枚近い写真を撮っては満足していたのですが、ある日、唐突に「こんなに写真を撮って、印刷する訳でもない、見返すわけでもない。何のためにやっているんだろう?」と疑問に思い、それから次第にカメラから遠ざかることになってしまったのです。

再出発の先に見つけた「マーケティング洞察」とのリンク

さて、そんな「熱意が燃え尽きた」私が、重い腰を上げて再びカメラを手にしたのは、そこから12年後のお正月、SONYストアでのこと。「せっかく買うんだから、もう一度だけ、一生懸命やってみよう」と、お正月と言う事で時間もあったので、同社の用意する「初めての一眼レフ」という動画から、構図の勉強まで、時間の許す限り動画を視聴し、自分なりにじっくり学んでから、にカメラを持って出かけました。

そして、その時に非常に驚くことになるのですが、それが上野東照宮の「ぼたん苑」で現地について、被写体を見たときのことでした。

12年前の私なら、おそらくカメラを取り出して何も考えずにシャッターを切っていたのだと思います。しかし、現在の私は、被写体を前に、前から見たり、横から見たり、後ろから見たり、考えを巡らせたり……と、カメラを取り出す事すらせずに、ただ考えていました。

その時の思考は「主題は何だろう。主題がこれだとして副題はどうしよう。構図はどうなるんだろう」と言ったような事です。これをまとめると「誰に、何を、どう伝えようか」と言うことです。

そして、気が付いたのです。この洞察のプロセスこそが、実は「マーケティング戦略・戦術の設計」にもの凄く近いと言う事に。

マーケティング洞察の基礎とは

たとえば、私はコンサルティングのプロセスにおいて「誰に、何を、どうやって売るのか」をとことん確認しますし、クライアントには意識してもらうようにしています。みなさん、これを「言葉では解っているつもり」でも実際にやるとついつい抜けてしまう。

だから、何度も反芻して習慣づけていく必要があるのですが、この「被写体に対する姿勢」が、まさにこのマーケティングの基礎思考にそっくりです。もともと、仕事の好きな私は、この考えに気が付いた時「やばい、面白い。こういう事だったのか!」と、一眼レフの「自分なりの最高の楽しみ方」にようやく出会い、そして何度も考えながら、数枚だけシャッターを下ろしました。

そうやって撮れた「初めての1枚」がコチラの写真です。

個人的には「これはちょっと以前とは違うものが撮れたぞ」と手ごたえを得ており、そこから、私の「趣味の扉」が開かれる事となりました。

このプロセスだけはウソではない。

かくして、「まず、考える。考えて撮る。」というスタイルが確立したのです。

関連記事