状況を再現する

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結果の良かったものを継続するにはどうするのか? ビジネスにおいても写真撮影のような趣味であっても、私はそのキーワードは「状況再現」だと思っています。弊社がコンサルティング事業で展開している「受注プロセス戦略」とは、お客様が得意な(受注確率の高い)商談を再現し、成果を出すこと」ですから、キーワードは「再現性」となり、そのためには「どのような要素が組み合わさることで再現が出来るのか?」と言語化することこそ重要です。

たとえば、写真撮影の「それ」は、構図や、画角、明度やシャッタースピードなどがそれに該当することでしょう。これらは一般的に数値化(あるいは視覚化)することが可能な指標なので、「どの内容を、どのように生かせば状況再現が出来るのか?」を紐解くことは理論的には可能です。私が本コラムでたびたび書いてきた「小さな成功体験をする」と言うのがまさにココに対して重要なのですが、成功体験があるからこそ、再現の「種」が手に入る訳で、これを元手に次のステップに進むわけです。

状況を再現し続けることで、我々は一定の「勝ちパターン」を感覚的に見に付けることが出来ます。良く、強豪のスポーツチームなどで「勝ち方を知っている」のような表現がありますが、これはまさに状況再現が得意だからこそ、パターンに持ち込めるという事でしょう。一定、方程式が出来れば、まずはそこをシッカリ継続することで、アウトプットのレベルを一定以上に保つことが出来るようになります。

「再現」の次に来るのが「拡張」

さて、ある程度再現をしてみたら、次に手を出したいのが「拡張」です。これはマーケティング施策などでもそうなのですが、同じ勝ちパターンに依存し続けていると、世の中の状況に変化が起きたとき、これに適応するのが難しくなることがあります。たとえば、純粋にクリエイティブに飽きられた……などもそうですし、世の中そのものが(たとえばコロナのような)これまでにない変容を迫られたとき、モノを言うのは「再現」よりも「拡張性」の方となります。

とはいえ、基本的に「基本に忠実な部分」については、まずはしっかりと「再現性」を持つことが重要と言えることでしょう。特に写真撮影のような「自分が撮影をする普遍的なもの」については、まず「自分がシッカリと満足できる一枚を量産できるようになる」ことが自信を持つにせよ、腕を磨くにせよ重要となるからです。

その中で余ったカットで少し冒険してみたり、別の撮り方をしてみたり、もともと持っていた「型」を壊さない程度に、振れ幅を創る。そうすることで、自分の持つ「適応力」が少しずつですが拡張していくはずです。

王道と基本と言うのは何よりも重要な事です。奇をてらったりトレンドに乗っても、その成果は一時的なものになることがほとんどです。あなたがビジネスにせよ、趣味にせよ、5年、10年と続けていきたいのなら、まずはこの「再現」について注視し、自分なりの勝ちパターンを構築することが、長期的なあなたのキャリアを助ける大きな力となることでしょう。

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