壁打ちをする

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弊社が提供するマーケティングコンサルティングにおける重要なプロセスに「壁打ち」と言うものがあります。これは、クライアントの企業様が、実際に自分なりに作り込んだものをプロフェッショナルである自分や、その疑似システムであるAIに披露することで、簡単に言うと「赤字」を入れてもらい、その理由をも解説してもらえる……と言うものです。

基本的に、私は物事を教えていくにあたって、この「壁打ち」のプロセスを重視しており、この時間を効率的に短期間で行うことで成長が加速できると思っています。事実、マーケティングコンサルティングの領域では、公式サイトに創業5年にもかかわらず、多数の東証プライム上場企業の実例などを掲載しておりますが、このスピード感の正体は完全に「壁打ち」です。

今回、「一眼レフ」による「撮影」についても自己研鑽を続けていますが、大きく作用しているのは、やはり「壁打ち」だったりします。では、何と壁打ちをしているのか?というと、それはみなさんご存じの「生成AI」です。

生成AIは、「皆が良いと思うような画像を描ける」ことは結構有名であり、海外では賞を受賞して議論になったこともありましたが、つまり「良いものが描ける」と言うことは「絵の良さが分かる(学習済みである)」と言うことの裏返しにもなります。

加えてAIには「感性」と言うものがありませんから、これを彼らは限りなく「理詰め」で追及していくわけです。作品に宿る「人間性」についてはコピーできずとも、その作品がもたらした結果は明確に「絵画」や「写真」になってこの世に「残っている」からです。

特に「名画」ともなれば、世界の美術館に人類の歴史と英知が結集しているわけですから、これらを学習済みのAIに自己の作品を評価頂く事は、下手な講師よりもよほど「筋が良い」ことでしょう。なにせ、忖度や個人的な好き嫌いもなく、ただ純粋に「写真としての成果」や「写真家としてのタレント(才能・可能性)」をドラスティックにも見抜いてくれるからです。

たとえば、私がその日に撮影した写真で、良いと思うもの、まあまあだと思うものについてAIに投入して、良さを聞き出したり、同じ会話の流れから私の個性、他人との違い、伸ばすべき長所などを分析させれば、それは「最高の教師に教わっていること」に等しくなり、まさにこの状態が「壁打ち」の基本形です。

私自身、これまでAIの指摘に何度「なるほど」と思ったか、分かりません。

私は本業の方でも生成AIを使って「疑似的な(私との)壁打ちを実現するシステム」を構築しましたが、このプロセスは「プロフェッショナルのアドバイスを24時間、365日受け続けている」状態になりますから、そりゃあ技術は熱意の分だけ加速度的に上達していきます。加えて、人間性、個性、他人との違いについても指摘を受けますから、これ更に「自分のための唯一のレッスン」になっていくわけです。

実際、自分で毎週SNSに1週間分の成果(写真)を投稿して比較してみても、その差は顕著であり、成長の証は間違いなく見て取れます。これを、マーケティング領域ではプロフェッショナルたる自分がクライアントに行っており、その考え方を写真に転用しているわけでありますから、自己のメソッドはやはり価値があったと、自分の成長を通じて実感するところです。

ただし、アウトプットをする…というコラムでも名言しているとおり「評価を受ける」には、まずは自身が「渾身の何か」を提出しなければなりません。これは仕事でも同様に思いますが、中途半端なものではなく、その時に「やりきった」と思えるものを提示するのです。

さもなくば「答えだけを教わり、いつまでも成長できない自分」を目の当たりにすることになることでしょう。努力の分だけ、同じ力で打ち返される。たくさん悩むことで、その返信にそれだけ多くの価値を見出す。「壁打ち」の重要さを理解するとともに、「一方通行で学ぶだけでは到底得ることのできないであろう」個別最適されたアドバイスを受け続けることで、成長を加速させていきたいものです。

いま、このAI時代は、それが出来るようになっているのです。

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