習慣になる考え方を覚える

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私自身、これまで未経験の楽器を35歳から始めてもの凄く弾けるようになりました。とか、それをアフィリエイト収益化して数十万円稼いでみました、とか40歳から英語の勉強を始めてVersantで58点を取りました(海外駐在員レベル以上の英会話力)とか、まあ、最もシンプルなのは39歳からビジネスを立ち上げて会社を軌道に乗せました!だとは思いますが(笑)まあ、色々なことを成しえてきています。

基本的に、私がこういう「達成のプロセス」という話をするときにいつもお話ししいているのが「明日朝起きたら、アラブの石油王になっているみたいなことは、人生早々おこらない」と言う事で、基本的に上記でお話ししたすべてのことは「地道な継続のプロセスの結果に成されたもの」だと言う事です。

まさに「継続は力なり」と言うのですが、この「継続をするまで」が多くの人がつまづく「壁」でありまして、「理屈は分かるけど、続けるというのは、そんなに簡単じゃないんだよ……」と思うのが本音でしょう。

ですから、今回のコラムでは前回に続き「物事を始めるための2つのポイント」としての2つめ「始めたことを続けるコツ、習慣化するまでにやるべきこと」についてお話していこうと思います。

要は大気圏を突破すれば良い

さて、この話についてですが、いきなり結論から書きましょう。

要は「大気圏を突破すれば良い」と言う事です。

それはどういうことかと言うと、ロケットをイメージしていただければと思います。ロケットと言うのは、いつまでが大変かと言うと「大気圏を抜けるまで」が実は一番燃料を使います。宇宙空間に出てしまえば無重力ですから、大きな推進力は不要となりますが、地球から大気圏を抜けるまではそうはいきません。ロケットを1段、2段、と噴射し、とてつもない爆発力で宇宙に出るのを抗う力、つまり「引力」からの脱出に凄まじいパワーを使います。

実は「何かを始めるとき」というのも状況的にはこれに似ていて、みなさまもすでに習慣化していることなら「しんどい」と感じることは、ほとんどないと思うのです。しかし、何かを始めるときには「変化」が必ずついてくるため、過去の思いや習慣、そして上達するまでの鍛錬の機会においては、自分なりの「引力」に引っ張られ、ともすべば元の大地(これまでの習慣)に引き戻されてしまうということです。

ですから、何故か我々は物事をはじめて、馴染むまでの時期に「あー、これずっと続くときついかも」とか思って躊躇しがちなのですが、たとえば履きこんでいくと硬かった革靴が足になじむように、その「痛い期間」さえ超えてしまえば、あとは「むしろこっちの方が楽だな」と思えるような未来は、必ずやってきます。

たとえば、私のマーケティングコンサルティングのお客様も、最初の施策を組んでいるときが一番しんどい時だと思います。

なにせ、「とりかかった瞬間」は、当たり前ですが成果は出ていない訳なのですから、言ってしまえば「成果が出るかどうかわからないもの」を、わからないなりに「やるしかない」状況だからです。

状況を打開するための「小さな成功体験」へのフォーカス

しかし、実はこの「状況」は、成功を前にしつつも変革を起こすことが出来ます。

それが、本ブログでも何回か取りあげている「小さな成功体験」、いわゆる「変化の予兆」をつかむことです。たとえば、それは自分の中の感覚的なものでも良いですし、最終プロセスに至る中間の指標の向上でも良い。自分が「はじめて納得がいった」という感覚の話でも良いですし、たとえば一眼レフに戻すなら、「良い写真が撮れた」はもちろんのこと、「なんとなく行けそうな感覚を持てた」とか「昨日より技術が少し向上していると思う」等でも構いません。

結局ものごととは、ある日突然何の前触れも「大きな爆発がおこる」と言うのは実はほとんどなく、そう見えているものですら「日々の小さな積み重ねが、ある日その一定のラインを越えて顕在化した」と言う事の方が多いのです。

何事においても成長・成功とは、比例して均等に伸びることは無く、むしろ、指数関数的に伸びることの方が普通です。

日々の小さな変化を喜び、その継続をモチベーションに積み重ねを行うことで「習慣」は形成されて行きます。あたりまえですが、物事を「開始した瞬間」のほうが、10年続けていることよりも「変化」に気が付くことが多いものです(だって、慣れていないことをしている訳ですから)。

だから、まずは、それらの変化を捉える努力をしてみてください。昨日より、今日の方が何か進歩しているはずです。記録に残すのも良いでしょう。当ブログは、実は私にとってはそういう役割も果たしているのです。

経験を正しく蓄積し、理解・把握、そして一過性の思いとして流さず、何かに記録(言語化)すれば、ある程度のラインを越える推進力が付く事でしょう。

その初期の盛り上がりのあと、一定スピードが落ちても、もう慣性の力で推進は止まらなくなっているはずです。

弊社はマーケティンコンサルティングを行う際に、お客様にまず行う事は「言語化」なのですが、それはなぜかと言うと「火とは見えていることは理解できる」からに他なりません。

当サイトは、私が一眼レフをもって数日でくみ上げ、数週間のうちに多くのコンテンツを追加しているものです。

しかし、実は私とてこんな異常なペースが永遠に続くとは思っていません。ただ、「初期のいま」だからこそ、熱意が冷める前に一気にできることをすべて投じていたわけです。

そうしたことで、私は、一眼レフを「やらなくなる」大気圏は、もう超えたと思っています。

徐々にペースが落ち着いても「やるべきこと」が見えていれば、それは止まる事はありません。とくに本件のような「趣味」であれば、生涯を通じて楽しく付き合えばいい事です。どうかその可能性を、一過性の思いとして流さず、言葉などにとどめ、継続の素地としてもらえればと思います。

そのような薄い膜(情報)の集約が、やがてミルフィーユや地層の様に積み上がり、厚い層を形成するからです。

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