サボらずこなす

6

ブルーインパルスの航空祭は2日間あり、1日目に予備祭のようなもので演目をある程度撮影しておりました。最初は、慣れない土地、慣れない被写体、そして真夏の暑い気温と言う事もあり、勝手が良く分からないものですからシャッターを遠慮なしに切っていくのですが、そうなると枚数がドエライことになり、宿泊先のホテルで旅の疲れもありながらデータを見ようとすると下手をすると4ケタ枚(連射しているので)の写真を前に「寝てしまおうか」と思うものです。

しかし、ここで「いや、一回レタッチまで作業をシッカリ入れよう」とサボらずにこなしたところ、正直思った以上に「トリミング(拡大切り抜き)」が多かったことと、惹こう撮影の場合は、飛行機を中央に置くのではなく、飛行機の前方に余白を持たせないとスピード感が出ないことが編集する上で少しずつ分かってきました。

という事で、その辺りの調整をしながら「へえ」と学んだ事を2日目に持ち込んだことがかなり功を奏しており、本番ではシッカリと満足のいく成果、そして1日目よりも大幅な技術の向上が見込めたと思います。

こういった話はビジネスなどでも良くある事で「まあ、しかしやっておくか」と念のため備えたことが、その後の何かのはずみで大きく役立ってくれるものです。こういったことは一見して「面倒だ」「ややこしい」という仕事に多いのですが、だからこそ基本に立ち返り、派手な仕事だけでは見えなかった「微細ながらも大きな差が付くポイント」に気づかせてくれるのかもしれません。

かくして、体の疲れと言うのは常に何事にもつきまとうものですが、そういう時にも「サボらずこなす」ことは、時として1度しかないチャンスをものにできる機会なのだと、改めて学ばせて頂きました。こういう学びこそ、今後歳をとっていっても、「だからこそやるのだ」と、徹底していくようにしたいところです。

関連記事