交流する

36

青森の「ねぶた祭り」を撮影するために出張に出ていますが、なんと言いますかこう言うものを「撮影する」となったときに、「どう言うセッティングで、何を準備して、どうやって撮るのか?」と言うのは基本的にWebに載っている過去の写真を見ながら考えることになります。まあ、それにしたって昔を思えば随分便利な時代になったとは思いますが、そうであっても「わからないところはわからない」のが世の常です。

私がビジネスにせよ、写真撮影のような趣味にせよ大事にしていることは、こう言う時に「一次情報から直接情報を取り入れる」と言うことです。マーケティングであれば専門家の意見を聞くよりは、営業現場の声を聞いた方が実は「リアルに役に立つ情報が山のように落ちている」のですが、やはりそれは趣味の領域でも同様の効果を発揮します。

たとえば、今回のサムネイルになっている以下の写真。視線から「グッと、漫画のコマ絵のように引いている」のがわかりますでしょうか?

実は、このヒントを貰ったのは、ねぶた祭りの会場近辺で「ねぶた祭りの写真展(個展)」をされていた写真家の方との交流でした。写真を見ながら、素直にレンズや、撮影距離、シャッタースピードをお伺いし、実際の社員を見ながら撮り方をイメージした結果、「あ、撮影する瞬間にズームを軽くいじって見ればいいのか」というアイデアから生まれたものです。

そう言う一次情報は、直接的に技術を向上させる物ではありませんが、すぐその後に実践が控えている場合は「その知識を仮として、撮影に移れる(つまり、考察の基盤が一定できている)訳ですから、これは当然体得の向上に寄与します。

一方で、こう言う「最低限の技術的会話」をするためには、一定素人であってはならず、やっぱり「基礎となる土台」くらいの知識は必要となります。そう言う意味では知識は確かに重要ではありますが、そこに傾倒することなく、情報を昇華し「自分のものにしていく姿勢」と言うのもまた、ビジネスにせよ、趣味性にせよ「上達」するためには重要となっていくのでしょう。

それにしても、写真という趣味はいいもので、私もそうですがお互いに「どうやって撮影したのか?」なんて会話は笑顔で楽しく行えるものなので「本当にいい趣味を持ったなあ」と思うことしきりでもありました。

関連記事