「見込み」の準備をする

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私は、それがビジネスであれ、趣味性のものであれ、物事を本当に、始めたばかりの頃には「やらないほうが良いこと」でありながら、ある程度、物事が進んだ段階で「やっておいたほうがいいこと」に様変わりすることがあると思っており、それが何かというと、それは「ゴールの設定と、そこに値する準備を事前にしておくこと」だと思っています。

私は、自社にて自分のカメラを収める「大型の防湿庫」を持っているのですが、その防湿庫には、当サイトで活用されているすべてのカメラ・レンズが整った状態で整理・収納されています。

重要なのは、こういった機材が「場当たり的」に増えて言っている訳ではなく、目的と用途に応じて、順次整えられていったことであり、最初からそれが収まるスペースまでもが「ある程度の段階から」(中身はガラガラでも)確保されていた……という事実です。

つまり、「ハコ」は最初から存在しており、そこに後から計画的に(タイミングを見て)「モノ(事)」が収納されて行った……と言う事です。

この、ハコと言うのは物理的に考えれば「スペース」と言うことになりますが、私は、それが知識にせよ、キャリア形成のための経験(スキル)にせよ、上達において「このスペースに穴があるから、ここを埋めるための対応をしよう」と言う考え方は、長期的に見て、とても有意義に機能とすると考えており、ある程度見立てが立ってきて「こんな感じの理想像かもしれない」と、ぼんやりとでも思い立った時には、必ず先に「ハコ」を用意する事を考えるようにしています。

たとえば、営業には「Forcast」と言う考え方がありますが、これは「目標(理想)」に対して、現状から予測できる「見込み」のことです。通常、この「見込み」という奴は、そのままコンサバティブ(堅実)に現状の自分の出来ることを積み上げていった場合、多くのケースで目標には到達できません。

つまり、目的と、見込みの間に「ギャップ(差)」が生まれるという事です。

重要なのはココからで、このギャップ(差)を埋めるための全ての「行動」が「成長」と「到達」の源泉であるということです。

ビジネスであれば、それはたとえば新たな販売手法の確立やプロモーション展開になるでしょうし、写真撮影であればそれは、機材の追加や、技術の向上と言った事です。

どちらにせよ、本当の意味で「ズブの初心者」の頃は、たとえば写真撮影と言う趣味1つをとっても、好きな被写体も決まっていなければ、取りたい風景などもあいまいな事が多く、その時点で「レンズをそろえよう!」なんて、なってしまった日には、世の中にあるレンズやカメラをすべて買うくらい、「何も定まっていない」リスクが内在しますが、ここで一定自分の好みや、得意領域、今後の理想が見えてくる段階では「よし、それを満たすため(あるいは満たした時の在り様)はこうあるべきだろう」という予見が立ちます。

その結果、その内容を元に、我々は現状とのギャップを埋めるための各種、具体的かつ、目標たいして真っすぐ進めるような「行動」が付随する……と言う事です。

「見込み」の準備をするという行動は、イメージを巡らせることに似ています。

たとえば、自分の住みたい理想の家、似合う家具をコツコツ引っ越す前から揃えたり、自分の理想に近いアクセサリーやファッションを小物からでも徐々に整えていく事は、一見遠いように見えても、行き着いた時には最短ルートだったりするものです。

成長は「理想と見込み」の両輪があればこそ、その達成した姿を想像しやすくなり、モチベーションを高く保ち、コツコツ積み上げ、方向性が「ブレないようになる」など、多くの効果が期待できるものです。カタチからはいるのか…?と言うと良い印象を持たない人もいるかもしれませんが、「理想に対する準備をすること」のメリットもまた、押さえておきたいものです。

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