「やってみよう!」となる考え方をする

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みなさんは普段の生活において「欲しいものがあるけど、これは本当に必要なのだろうか?」と、悩んでしまう事はありませんでしょうか。大きな決断(金額)であればあるほど、その葛藤は大きくなりますよね。

このコラムを書いている時点で、一眼レフを12年ぶりに手に持ち、このサイトを立ち上げてから2週間ほどが経過していますが、私は「良い決断だったな」と確信を得ることが出来ています。その思考は、どのようにして整理されたのでしょうか。

今回は、物事を始めるための2つのポイントについて個別のコラムで語っていこうと思います。まず1つのこのコラムでは「やってみよう!」に至るための判断基準についてお話しします。

まず最初に、我々が、何か物事を「あたらしく始めよう」と考えたとき、特にそれが「まったく新しいもの」や「過去に失敗した経験のあるもの」である場合、かならず、ある思考の壁が立ちはだかります。私はマーケティングコンサルティングの中で、それを「3D(3つのD)」と言うことが多いのですが、それが「でも、だって、どうせ」という3つ(以下3D)です。

基本的に、ある意思決定をする場合、それがマーケティングであれば相手側(読み手側、聞き手側)のこの3Dを「消し込む」事が重要で、それを分解できない限りは、意思決定がポジティブな方向にされることはありません。「あり得ない可能性をすべて消し込んでいけば、最後に残るのは真実のみ」というのは、シャーロックホームズの名言ですが、結局、ビジネスにおいても「買わない理由をすべて消し込むことで、最後は購入してくれる」というのもまた真で、このプロセスは「NO消し」等とも呼ばれます。

さて、と言う事はモノを売る場合などもそうなのですから、この思考の手順は「モノを買うプロセス」でも活用することができます。

凄くほしいのだけど、迷う……と言うとき、我々は「買う理由」を探しますが、あまりにもそれが理屈に沿っていないと「だって、欲しい物は欲しいんだもん」と言う感情で動いたりします(まあ、それも悪い事ではないです)。ただ、どうせなら、理屈で理解しておきたい!と言う人のために、その手順について解説してみましょう。

その行動は「投資」と考えられるのか

端的に答えを書けば、これが「売る側」にいるときも、「買う側」にいるときも、解り易く合理的な整理です。

弊社のマーケティングコンサルティングにしても「費用(COST)」と考えれば決して安くありませんが、「投資」と考えればその見返りは十分です。「100万円払っても、一千万円儲かる」と言う事を理解出来れば、それを「やらない」選択をするのは(よっぽど感情的な理由でもない限り)多くの人は選択肢しないことでしょう。

翻って、「買う側」の立場で考えたときに「投資になる」というのは、金銭のみならず「経験」という単位に置き換えることもできます。要するに自己成長ですね。解り易い商材で言えば「英会話のレッスン」などは、「英語が喋れるようになる」と言う短期的な価値はもちろんの事、「それにより、海外旅行が楽しくなる」とか「外国人の友人が作れる」とか、「海外に移住するきっかけになる」など、多くの可能性を生み出します。

と、なれば、この行為は自分にとって「必要経費」となりますから、これは「投資」と考えることができそうです。

この時、大事なポイントは、別のコラムでも述べましたが「目的」と「手段」を混同しない事です。「英会話を学びたいから、英会話を学ぶ」と言う思考では、モチベーションが続かないんですね。なぜなら「英会話を学ぶ」というのは、人生と言うレベルで考えれば「何か人生を豊かにするための手段」であることがほとんどだからです。

体験に使うお金は死なない

満足度が長期に維持できるお金の使い方は「体験に使ったときである」と言う、有名な幸福度にまつわる調査結果もありますが、我々はその投資を「体験」に使ったとき、その体験を通じて多くの事を学んだり、その体験を通じて、行動範囲や思考の範囲を拡張できる事があります。

「一眼レフ」というのもその好例で、カメラと言うのは「撮影体験」をするための手段でしかありませんし、「撮影体験」を目的ではなく、コミュニケーションや、思考の拡張(学習)、私の場合なら、Webサイトでの発表を通じたメッセージ(自己主張)の発信や、クライアント様や読者のみなさまとの交流(理解頂くための1つの手段)と考えれば、この「カメラを買う」と言う行為が、ただシンプルに「カメラが欲しいから買いました」と言う物欲を満たすための「消費」ではなく、かなりの大きなリターンの見込める「投資」になっていることがご理解頂けるでしょう。

このように「やってみよう!」の意思決定を導くために「投資対効果」を考えるという手段があります。もちろん「んなことどうでもいい、欲しいから買うんだ!」という考え方も当然否定されるものではありませんが(笑)買うのに「理由」が欲しい方は、この思考法をぜひ参考にしていただければ幸いです。

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