特に物事を「はじめたばかり」の頃に、あらゆる準備が整っていると、結構物事がスムーズに流れ出す瞬間があります。
私自身、これまでビジネス(事業)における弊社自身や、お客様を見ていてそう思うのはもちろん、私自身にフォーカスしても、弾けなかった楽器が演奏できるようになったり(大人になってから)、マトモに話せなかった英語が喋れるようになったり(これも大人になってから)と、さまざまな成長プロセスの経験から理解しているのですが、これがある程度まで行くと、ある瞬間に「壁」にあたります。これがいわゆる「初心者の壁」というやつです。
まあ、物事なんていうものは大抵「そういうもの」でして、多くの人が「続かなくなる理由」はこの初期段階で、様々な意味で「実感がないから」になっていくのですが、つまり、端的にここを飛び越えようと思うと、その逆のことをすれば良いわけで、それが冒頭にある「変化を確認する」という行為です。
実際、私の生業であるマーケティングコンサルティング事業で切り取ってみても、お客様は、はじめて私にあった時と、1年後では考える力も、質問してくる内容も劇的に変化していきます。
それを実感されているタイプの方がいらっしゃる一方、そうやって理解したが故に「己のレベル感がまだまだである」という自己理解の果てに「自分は、まだまだ成長していないのではないか」と思っているタイプの方も存在するのですが、そういう時に、最初の頃にいただいた質問の話や、実際に当時は真剣に作り込んでいたはずの資料(記録)をお見せすると「あ、確かに、ちょっと違うかも」と明確に気づかれます。
「気づける」工夫をしよう
我々の日常というものは、黙っていても流れ続けるものですし、1日の大半はいわゆる「日常」と言うやつであることもあって、特に大人の我々は子供時代と比べて「非常に新鮮な体験」と言うものを、そんなにしません。ですから、これを発起させるために1つやったほうがいいこととして「形に残す」ことと、「それを目に見える場所においておく」ことの2つが重要になってきます。
視覚的アプローチというのは本当に重要で、たとえば私の場合は当サイトのPHOTOLOGコンテンツを開いた時、そのコンテンツは「最近のものから過去のものへ」と順番に並んで表示されていきます。
端的に言えば、それは「上から順番に見ていくと、下に行くほど初心者の自分の写真になっていく」と言うシンプルな構図なのですが(みなさまの場合は、それがフォルダのソート機能(日時別)などでもかまいませんが)、そうやって「時系列」で追っていくと、特に写真撮影のような「写真(視覚的アプローチ)」の場合は、マーケティング領域における成長の実感よりも、はるかに「直感的に、わかりやすく」その変遷を「視覚的に」捉えることができます。
実際問題、私自身「下の方の写真、消したいやつあるなあ」とか思ったりするのですが、まあ、当サイトの存在意義は「プロのギャラリー(キリッ)」ではなく、「成長記録及び、洞察記録」であるため、まあ、これは残しておいて、早くもっと上手な写真をたくさん上書きする努力をしろと言うことなのでしょう。
このように「変化に気がつける(着目できる)こと」と言うのは、モチベーションの維持においても重要ですし、成長の実感を持つことは、着実な歩みを自己認識することですから、当然、自信にも繋がり、更なるアウトプットの向上への源泉ともなります。
そのためにも、別の記事でも書いた「記録に残す」(つまり、視覚的情報に顕在化させること)ことを前提に、それをさらに有効活用するためにも、定期的に「変化」と言う視点で、自らの顕在化されている過去に着目し(観て)、変化を「比較」で捉える(成長を認識する)」と言うことは、自らの技力向上のためにも、定期的に行っていきたいものです。