久し振りにバスツアー会社の運営する「撮影ツアー」なるものに参加してきました。
いわゆるプロフェッショナルの「講師」が存在するツアーであり、普段は「独学・独習」(あるいはAIとの対話)が多いため、「人の話を聞く」と言う機会はさほどないのですが、実に実りの多い旅となりました。
今回学んだのは「前ボケ」の話。望遠レンズの良さを生かしながら(レンズフードを調整して)「近いものを撮影する」という真逆の発想は「この写真、どうやって撮影しているのだろう?」と言う疑問を氷解させる「目からうろこ」の一手でした。
実際に仕上がった写真(前ボケの彼岸花)が明確なアウトプットになっています。

しかし、振り返って思うのはこういう「学びが大きい」と言うのは常に「元々感じていた常識がある」の裏返しでもある……と言う事です。
特定の方法に囚われているからこそ、「工夫」を目にした時に、「なるほど!」と深い理解を示す。これはマーケティングやビジネス領域でも往々にして存在することですが、「試行錯誤を一定してきたから」こそ、その価値の大きさにもまた、気づくことが出来る訳です。
「創意工夫」と言うのは人間の持つ特権、個性のひとつであり、それが経験から生まれたのであれば、時としてそれは「技」と呼ばれます。
解説されればシンプルな事でも、そこに至るには相当の試行錯誤があったことでしょう。だからこそ、その「知識」は価値を生み出す。その技を教わることに、教える側への敬意を示しつつ、このテクニックを大切にしていこうと思います。