一次情報を重視する

26

写真撮影を本格的にはじめてから、Youtubeの動画視聴などを繰り返し、そのうえで撮影の方は回数をこなし続けていますが、それだけでは偏りが生まれると思い、今回はプロに学ぶレタッチ(撮影しただけの写真を作品に仕上げる作業)を、みっちり3時間ほど座学を学んできました。

しかも、ただ座学で教わるのではなく、実際の題材を目の前で加工していく様子を見ていく……と言う中々「本気」なものであり、「知識×実践」という、まさに弊社がマーケティングで行っているスタイルのものでした。

写真だと、「仕上がり」がビジュアルではっきりする訳ですから、これは早々、素人に毛が生えた程度の人にできることではありません。

と言う事で、とても楽しみに参加してきましたが、結論から言うと、公私ともにもの凄く気づき、発見の多い研修となり、一眼レフというこの領域だけ切り取っても、自分の「作品力」は確実に向上したと思います(まあ、この後日々研鑽しないとダメですが)。

こういう知識を学ぶとき、私が個人的に重視していることは「独立して、その道でメシを食っているプロから直接学ぶこと」です。

「そんなの当たり前じゃないか」と思われる人も多いかもしれませんが、案外そんな事はありません。たとえば、よくマーケティングの世界でみられる悪例は「~の事例から学ぶ~のなにがし」みたいな奴です。

それは本当に一次情報なのか

正直、鉄板の裏撮りでガチガチの取材をしていたり、本人がそもそもそういう戦略を組み上げて実施して成果を出したものを話しているのならいざ知らず、ましてやマーケティングのようなチームワークの仕事で「あれは、こうだった。こうすると良い」というのは、まさに「評論家的」な意見であることがほとんどです。

専門家の私に言わせれば、多くの場合「そりゃ、後付けで説明したらいくらでも説明できるだろうよ」と言うパターンが本当に多いのです(しかも、どちらかと言うと本人や、その会社のブランディングのために、そういう「体裁」にして、語られていることの方が多いから困ったものです)。

まあ、業界あるあるはそのあたりにしておくとして、一方で、写真のような「撮影者=作者」になる世界では、まだそういう事は置きにくく、基本的に一次情報に近くなるだろうとは思っていました。

やはり「やっている人」と言うのは、そもそも言葉の重みが違いますし、現場に精通しているからこそ出てくる「裏話」みたいなものもある訳で、そこら辺を聞けるのが「生の醍醐味」と言いますか、自分が仕事で行っていることを、お客様サイドから感じる経験は(最近は)なかなかしていなかったので、非常に有意義な時間であると感じるとともに、「やはり一次情報を直接聞かないとならない」と骨身に染みたことは、大きな収穫でした。

実際、私自身も「マーケティングコンサルティング」で飯を食っている訳ですが、こういう事業を成立させるには、あたりまえですが「お客さに儲かって頂く」という成果が欠かせないわけで、私の信頼感そのものはそこから生まれることは相違ないですし、そうでなければ説得力も生まれませんから。

マーケティングにおいても、趣味においても「一次情報に触れる」。

誰かの伝聞でもなく、専門家とやらの批評でもない、本当の「生の声」から学ぶことで、あらゆる学びは加速する。自らの学習領域での経験を通じて、改めてその重要性を感じた1日でした。

関連記事