方向性を据える

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「カメラを本格的に始めよう!」、そう思ってカメラを手に取ってから1年が経過し、これまで150枚を超える写真を「作品」として公開してきました。もちろん、撮影枚数はそのはるか上を行くわけで、1,000枚を超えていても不思議でもないペースだったのですが、このくらいやってきたものをアルバムのように俯瞰してまとめていると、何となくではありますが「方向性(テーマ)」のようなものが絞れてきます。ちょうど1年くらいたつと、その「感覚」が芽生えるイメージでしょうか。

私は、ビジネスでもキャリアでも「北に行く」と言う概念を凄く大事にしているのですが、それはどういう事なのか?と言うと、「初めから目的をピンポイントで決めてかかるのではなく、大枠で捉える」と言う事です。たとえば、最初から「北北西に行く!」と決めてしまうと、「北北西に行けない=失敗」となる訳ですが、これを漠然と最初は「南にはいかない(やりたくないことはやらない)。でも、そうでないのなら取りあえず行く」くらい広く捉えると言う事です。

なんなら、真東でも、真西でもいい。でも、南にだけは行かない。

それくらいアバウトに方向性を定めて物事を進めていくと、あるところで「勘所」みたいなものが生じ、徐々に「こうではなかろうか?」と、自分の方向性が「絞れて」いくのです。それは「漠然と北に行く」だったものが、「何となく北東のような気がする」と言ったような、「方向性を絞り込んでいく」行為に繋がります。

こうやって、徐々に、「漠然と北」から「北東かも」「北北東かも」と、位置調整をしながら物事の歩みを続けると、最終的に辿り着いたその場所には「結果的に辿り着いた」にせよ、「自分の中で失敗することなく到達した」と言う事も同時に満たすことが出来る。

それが「高いモチベーション」を保ちつつ、物事を進める秘訣のように思います。

カメラ2年目に入った私の次のアクションは、写真(被写体)の「方向性(テーマ)」を絞り込んでいく事になる訳ですが、この1年、カメラ越しに色々撮影する中で、見えてきた「こうじゃないかなー」と言う緩やかな感覚を大事に、コツコツと積み上げてみようと思います。この思考法や、目標設定や、年始の抱負を創るときなどにも使える考え方なので、ぜひ活用してみてください。

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