異なるものに触れる

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8月にカナリ国内旅行の数をこなし、日本国内における様々なイベントや四季折々の景色に触れるなかで、私の中では一度「燃え尽き症候群」とまでは行かないまでも、それに似た「少し休もう」という気持ちがあったのが9~10月の頃です。写真撮影という趣味にはジックリ取り組もうと思ってはいたものの、モチベーションが「無い」という奴だけは困ったもので、自分なりに「やる気を出そう」と思っても中々どうしても上手くいかない。これは趣味もそうですし、仕事もそうあることが多いでしょう。とかく、このモチベーションのコントロールは、特に「オーバーワーク」を越えた先の燃え尽き時には、中々厄介なものです。

実際問題、私も重い腰だと思いながらも、インドに行く事にしたのは様々な理由があっての事でした。写真撮影(取材)も当然、その理由の「ひとつ」にはなる訳ですが、余りにも環境が違う場所に足を運ぶと、まるで写真撮影を開始した当初のように「見るものすべてが新しく、被写体に見える」というようなリセットがされる事となりました。

カルチャーショックとはよく言いますが、環境が「あまりにも違う場所に、あえて身を置く」というのは、時として自分の中に眠っていた(あるいは、忘れていた)何かを、思い起こさせるには十分な動機になる事は多いと感じます。

雄大な景色、荘厳な建築物、何よりもそこで暮らす人間の息遣い、くらし、ビジネスにおいても企業が変われば「組織の流儀」は変わっていきます。そういった「異なるもの」に触れる事は、これまで、主観・主体で「自分のみで捉えていた自分の情報」を、客観的に、あるいは相対的に「捉えなおす」という効果を生み出す事があります。

「自分の思っている外側に、まだ知らない世界がある」

そういった事を、体験を通じて得ていく事こそが、自らの変化を「止めない」ための最善の策の一つなのかもしれません。モチベーションが下がった時にこそ、あえて「まったく違うものに触れてみる」という選択肢を持つこともまた、成長を継続するためのヒントになる。あらためて、そんなことを学んだ取材旅行にもなりました。

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