質を磨く

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写真の数を追い、研鑽を続けた最初の100日から比較して、ずいぶんと「ドッシリと写真を撮る」ようになってきたな。と最近は思います、狙い澄まして、これぞ!と思うものを丁寧に切り取る。それは、後工程の処理も緻密に、何度も構図や色彩を見直しながら、手を加え、あくまで自然なままに、しかし「作品」に仕上げていく喜びです。

それは「量から質への転換」ともいえる事でしょう。自分が自分に求めるレベルが、間違いなく「向上している」からこそ起きる変化だと思います。それくらい、作品に「情熱を持てるようになった」と言い換えても良いかもしれません。

そもそも、「想いのこもった作品」と言うレベルになるものは評価を受けやすいと思います。そういった「作品」に仕上げるために、最近はAIを活用して客観的な思考も取り入れられますから、自分の「こだわり」に固執しすぎることなく、かと言って自分が無いほど作風の源泉が無いわけでもないので、作品を通じてアドバイスと対話をしながら「自分なりの落としどころを探していく」。

この繰り返しにより、おそらく「質への転換」に関する成長は加速すると思います。

自分で、撮影した瞬間でも「これはいい写真になるだろうな」と思うようにもなりましたし、後工程の処理を入れながら、「うわ、いいなこれ」と思う写真にも出会えるようになって来ました。これは、少なくとも「かけだし100日目まで」には感じなかった心境の変化であり、成長の正しいプロセスの線上にいるということでしょう。

これはビジネスでも何でも一緒ですが「一定の経験量」がたまった時に起こる中レベルの成長変化だと思います。感覚がわかってきたからこそ、練度を集中的にあげられる。ある程度落ち着いていた成長曲線が、もう一段階上がるイメージでしょうか。

▼最新の作品。初期とはまったく異なる領域にいる「変化」を自分で感じています。

さて、しかし、だからこそ、ここからが難しい。今度は「自分の正解」を拡張する必要があるからですね。

そこで、更に成長曲線を伸ばしていくために、来年からは更なる手法も取り入れていく予定です。「質」を重視できる今だからこそ、眼を外界に向け、感動を切り取り、届けられるようになるために、今後も精進していこうと思います。

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